2022年度 東京バプテスト神学校 前期 教会音楽科ミニ演奏会が開催されました。

教会音楽科では、毎年、前期と後期の終わりに、その学期の学びのまとめとして演奏会を開催しております。今年度、前期のミニ演奏会は9月10日(土)に昨年度と同様に、日本バプテスト東京第一教会をお借りして行うことができました。

 

現在、教会音楽科では専攻科でお1人が学ばれておられます。本来は、もっと多くの方々に教会の礼拝に仕え、賛美をするためのよき学びをしていただけたら、という祈りがありますが、未だ新型コロナウイルスのパンデミックによる影響も多く、なかなか学ぶ方が起こされておりません。諸教会の皆さまにもぜひこの課題を共に祈っていただき、学ぶ方々を送っていただきたいと思います。

東京バプテスト神学校教会音楽科ミニ演奏会1

 

そんな中ではありますが、今年度より教会音楽科の「合唱」の授業は公開講座となり、前期は男性の方も含めて12名の方々(専攻科生を含む)が与えられ、感謝でした。ミニ演奏会で賛美した曲は「放蕩息子われ」でこの曲は、現在教会音楽科主任である十時節子氏が在学中、卒業演奏会のために2009年に作曲した作品です。当時十時氏と同じ東京第一教会におられた渡辺暢雄先生が「良かったら作曲してくれないか」、と渡してくださった詞に曲をつけたとのことでした。卒業演奏会で十時氏が書いた解説を一部ご紹介します。

 

『作詞の渡辺暢雄氏は新生讃美歌にもいくつかの詞を書いていますが、教会音楽の学び半ばの作曲者にこの詞を紹介したのは2008年のことです。この詞は、ルカによる福音書15章11節以降に出てくる、主イェスの傑作中の傑作といわれる『放蕩息子』の話です。そしてこの譬えを読み終わるたびに、作者の心に去来する悔い改めの思いの中から湧き出たものだそうです。またこの放蕩息子は他の誰かではなく、自分自身の霊的放浪の姿そのものであると実感できると語っています』

 

この曲の最後では「愛なる神 赦しの父 父なる家に帰ろう今」と歌われて『家路』(ドヴォルザーク交響曲第9番『新世界より』)のテーマが引用されています。迷い、背いて歩むわれをもご自分のもとへと招いてくださる神様の愛を深く感じながら、それでも帰るべき家が与えられている恵みに感謝する賛美でした。このような深い信仰を学ぶ詞にオリジナルの曲をつけた賛美をその神学的考察とともに取り組める合唱の授業は、後期も公開講座としてどなたでも学ぶことができます。ぜひ少しでもご興味をもたれた方はまずはオープンウィークに体験しにいらしていただくことを強くお勧めいたします。

 

 

←合唱の授業担当の山中臨在氏

 

 

 

後期公開講座「合唱」募集案内はこちら!

2022年度後期公開講座「合唱」授業募集.pdf (tbts.jp)

 

~プログラム~

 

祈  り 司会者 

ソプラノ独唱 末永美奈子神学生

「聖書の歌」より「主よ、みこころをとめたまえ」詩編61編、63編

作詞翻訳者 唐津東流

作 曲 A. Dvořák 

ピアノ  玉川早苗

 

合  唱   TBTS Choir

「放蕩息子われ」

作 詞 渡辺暢雄

作 曲 十時節子

指 揮 山中臨在

ピアノ 十時節子

 

祈  り

 

 

2022年9月10日 (土)     12:00~12:30
日本バプテスト東京第一教会

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